振り子と新しいプログラム
日本公演から帰り、2月のパリのコンサートも終わり、パリのコンサートに来てくれたクリスティーヌ・ベイル(バロック・バレー復活初期からの大御所)のアドヴァイスをもらった。彼女のうちでもダンス曲を弾いて具体的に分析した。
テンポだが、メトロノームについて、カチカチという音のみのものはもちろん、アナログで針が左右に触れるやつもだめだということが分かった。
彼女はバロック時代に使われた振り子を持っている。かなり長くないと意味がない。上からつるされた長い紐の振り子にテンポを合わせると、紐の揺らぎと錘との微妙な差や、ぎりぎりの端に振れた後で逆方向に向かう時の一瞬のタメみたいなものが有機的だ。
息継ぎの時に、その前の最後の音譜を短くすることで効果的なスタートができることもあらためて確認。
いろいろなヒントをもらえたので、新しいプログラムを組むことにした。
ビュリィ(Bury)のチェンバロ曲からの抜粋。
ビュリィのシャコンヌを編曲したものはすでに、2014年や2017年に発表したオペラ仕立ての組曲に取り入れている。(DVDで聴けます。)
今回、まず L'air gracieux に取り掛かって満足している。
春休みのうちにHがチェンバロ組曲の中から選曲、編曲してくれるそうだ。
日本の曲のバロック・アレンジも、好評だけれどさすがに飽きてきたので、新しいものを編曲してもらうことにした。
今回選んだのは「荒城の月」。さまざまな人がカバーしていてピアノやギターやオーケストラの編曲もたくさんあるけれど、私たちはもちろん「フランス・バロック」アレンジなので楽しみ。
6月末(フランスの学年末)にプライベート・コンサートで、そして秋か年末にパリのコンサートで紹介できるように調整するつもりだ。
練習する時は、もちろん長い紐の振り子をイメージするようになった。
二小節単位で振り子が往復する曲などでは、もうこのイメージなしには弾けない気分だ。
クリスティーヌにはバロックダンス曲の演奏について貴重な資料をいろいろもらったので、いつか紹介していきたい。
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